【やさしく解説】剰余金の処分とは?会社と株主が対立!? 2つの議案を比較してみた

お金・時間

こんにちは、マーチンです!

今回は、ある上場企業の株主総会で議案となった「剰余金の処分」について、ちょっと分かりやすくご紹介します。

▶ そもそも「剰余金の処分」ってなに?

会社が1年間がんばって仕事をして得た「利益(もうけ)」。

このお金の一部を、株を持っている人(=株主)に分けることを「配当」といいます。

そして、その利益をどう使うか決めるのが「剰余金の処分」。

つまり…

「もうけたお金、どうする?株主に渡す?会社に残す?」

というお金の使い道をみんなで話し合う、重要なイベントです。

▶ 今回の会社では「2つの案」が対立中!

実際に起きたのはこんなこと。

この会社では、株主総会で次の2つの議案が出されました。

🔹 第1号議案(会社側の提案)

会社が提案している案は以下のとおりです。

期末配当:1株あたり2円50銭

中間配当:すでに9円50銭支払い済み

年間合計:12円の配当

会社の考え:

「将来の投資も考えて、お金を少し残しておきたい。だから配当は控えめにしよう」

会社としては、将来に備えて設備を更新したり、新しい事業に投資したりしたいわけですね。

🔸 第2号議案(株主からの提案)

それに対して、一部の株主が提案したのがこちら。

年間配当:なんと1株あたり16円!

株主の考え:

「会社には十分なお金があるのに、配当が少ないのはおかしい!」

ということで、もっと配当を増やしてほしい!という主張です。

▶ 両者を比較すると…

比較項目1号議案(会社案)2号議案(株主案)
提案者会社(社長や取締役)株主2名
年間配当額12円16円
基本スタンス安定配当+将来投資利益はしっかり還元すべき
会社の評価財務健全性重視株主還元を軽視しすぎでは?

▶ 中学生でもわかるまとめ

剰余金の処分は、「もうけたお金をどう使うか」を決めること。

今回は、会社は将来のためにお金を残したい、一方で株主はもっとお金を配ってほしいという意見がぶつかっています。

どちらが正しい、というよりは「会社の未来をどう見るか?」の価値観の違いなんですね。

▶ さいごに

配当って、株を持っている人にとってはとても大事なもの。でも、会社にとっては、未来に向けた“エネルギー”でもあります。

この記事を読んでくださったあなたも、投資をするときには「お金の出し方・残し方」にも注目してみてくださいね!

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